大阪万博、問題山積みと言われているけれど

約160の国と地域が参加する大阪・関西万博は、大阪 此花区の人工島・夢洲を会場に、来年4月13日から10月13日までの半年間、開催されます。

開催まで半年をついに切りました。

以前も大阪万博については、「何がテーマなのかわからない」「海外の参加が少ない」「国民の期待度が低い」「建築が遅れている」など、

問題になっている部分については記載しました。

昨年から海外パビリオンについては工事の大幅な遅れが指摘されていましたが、独自に建設する予定の47か国のうち、博覧会協会によりますと、これまでに45か国が着工したということです。

一方、万博の前売券の販売状況は低調で、実施主体の博覧会協会によりますと、目標の1400万枚に対し、今月9日時点の販売実績は約714万枚と、目標の半分程度にとどまっています。

「三菱総合研究所」がことし4月に全国の3000人を対象に行ったアンケート調査によりますと、2025年に大阪・関西万博が開かれることを「知っている」と答えた人の割合・「認知度」は93.4%で、前回・去年10月の調査から3.8ポイント上昇しました。

地域別にみると、「京阪神圏」「その他西日本」「中京圏」「首都圏」「その他東日本」の地域で90%を上回りました。

一方で、万博に「大いに関心がある」「まあ関心がある」と答えた人の割合・「関心度」は25.6%で、前回の調査から1.9ポイント低下しました。

「京阪神圏」の関心度は40.5%だった一方で、「首都圏」の関心度は21%にとどまりました。

万博が開かれることは知っていても、関心がついていっていない。国民の万博に対する関心度は、この1年でさほど変わらないようです。なぜなのでしょうか。

ひとつは、やはり、国の万博のアピールが不鮮明で国民へのアピールが少ないところでしょう。関東でもCMも流れはじめましたが、個人的には開催パビリオンの内容も伝わってこないし、魅力を伝えるような内容には感じれらません。

イマイチ、どんなことが展示されているのか、わくわくポイントがどこなのか。テレビ・雑誌・ネットなどから、私たち一般市民に伝わってきていないように思います。

もうひとつは、昭和から平成にかけて開催されてた万博の当時と比べると、大規模テーマパークなどエンターテイメントが増え幅広くなったことも影響しているのではないでしょうか。

万博も、USJやTDLなどのテーマパークと、並列に感じられているのかもしれません。昔は「万博がある」というだけで、その内容まで考えずとも、とりあえずわくわく楽しいイベントだと国民はみんな心を躍らせました。今は趣味嗜好が多岐にわたり、国民みんながひとつのイベントに興味を持つというのが難しいような気がします。

とはいえ、もっと直前になれば前売りチケットが売れ出し、一方で始まってから様子を見て、行ってみようかな、と思う人はたくさんいるとは思います。

やはり、国がもっと万博を国民に、何を展示するのか、何が楽しいポイントなのか、もっとアピールしていかなければならないのではないでしょうか。

---------------------------------------------

日本急送株式会社

受付・問い合わせは24時間

0120-24-8815