最近バイクに乗れていない、という方。
それなら早めに売ってしまったほうがいいのか、あるいは保管しておくべきか。どのタイミングで判断するべきなのでしょうか。
「売ると言っても、愛着があるからなかなか気持ちが切り替わらない。
乗らずに置いておくなら、どう保管するのが良いの?」
いろいろな気持ちが交差しますよね。
まず、生活をしていれば、誰しも当然、自分の趣味に時間や金銭を割くことが持てなくなる時期があったり、ライフステージや価値観が変化していくものです。
バイクに乗る時間がなくなったことを、あまりマイナスに考えなくても大丈夫です。
まずは気持ちを前向きに、バイクを楽しんでいた時間を素敵な思い出としたうえで、車体をどうするか考えましょう。
乗る見込みがなければ売却を
区切りとして、3ヶ月が経っても1度も乗る機会がなく、今後も乗れるようになる見込みがなさそうなら、具体的に手放すことを検討するタイミングだと思ってよいです。
迷って放置しているうちに、車体が傷んでしまうこともありますし、譲る際に無駄に故障を作ってしまう可能性があります。
売却は、知人や家族に直接譲るのでなければ、やはり専門業者に買取を依頼するのがおすすめです。
その主な理由は以下の3つ。
- 書類上の手続きを代行してもらえる
- 出張買取なら自宅にいながら依頼できる
- 交渉次第で高値買取が期待できる
ネットオークション等に個人で出品する方法もありますが、慣れないとかなり手間がかかるうえ、必ずしも高値で売れるとは限りません。
また、販売店選びですが、テレビやラジオでCMしている企業が必ずしも良いとは限りません。
小さな個人店でも、バイクを愛してくれている誠実な店主のいるところなら安心して預けることができます。
バイカー仲間などに、良い店を聞いて、まずは売却の相談に行くのもよいかと思います。そのお店が中古を取り扱っていなくとも、良い販売先を紹介してくれる可能性があります。
保管するなら保管状態をチェック
では、売りに出さずに保管する場合はどうすればよいでしょう。
明日も乗る感じのまま、バイクを放置しておくと、驚くほど早く劣化してしまいます。
劣化を防ぐには、乗れなくてもこまめに手入れすることが理想的です。
まずはきれいに洗車しましょう。汚れは確実にバイクを劣化させます。
付いた直後なら水洗い程度で落ちる汚れも、固着してしまうとなかなか落とせません。
1週間も経てば、ブレーキディスクやフロントフォークにサビが浮いてくるのが分かるでしょう。
軽いサビなら簡単に拭き取れますので、早めにきれいにしておきましょう。
洗車後は、下記のような対策をしてから保管するとより効果的です。
- 外装にワックスを塗り込む
- クロームメッキ部にはメッキ保護材を塗布
- サビの出やすい金属部にはサビ防止オイルを塗布
- チェーンやワイヤー類、スタンド等の金属可動部に潤滑スプレー
- 仕上げにシリコンスプレーを拭いて拭き取り(シート、ブレーキ、タイヤは避ける)
キャブ車の場合はキャブレターからガソリンを抜いて、コックをオフにしておきましょう。
最後に、バッテリーは外し、カバーをかけて、タイヤを浮かせて保管します。できればガレージなど、
雨風が避けられる環境に置くのがベストです。